〝トリプルラッキーデー〟の財布商戦は？　分散傾向、人気商品に変化

ワールド「ヒロコハヤシ」は開運日に向け「ジラソーレ」シリーズから限定財布を発売

　近年の財布商戦の山場――一粒万倍日と天赦（てんしゃ）日、金運アップの寅（とら）の日が重なる〝トリプルラッキーデー〟は3月15日だった。前年の3月21日と比較すると単日の売上高が減少する企業が大半だった。開運日に購買が集中していた傾向や、人気の形・色に変化が見えてきた。

（吉野光太朗）

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単日は多くが減収

　ワールドの「ヒロコハヤシ」は開運日に向け、新作の小物や、バッグ・財布の「ジラソーレ」シリーズから限定財布を発売、店舗の売上高が前年の当日比で20％増、ECが前年並みだった。一方、クイーポは20％減、レイジースーザンは30％減、サマンサタバサは51％減だった。当日の商戦は、「苦戦するところが多かった」（スタイル）、「売り上げは前年に及ばなかった店が多い」（プリンセストラヤ）、「そこまで盛り上がらなかった」（ヤマニ）、「元日の大幅伸長に比べて控えめ」（西武池袋本店）など、期待に及ばなかったところが多かった。