長年かけて築いた顧客との厚い信頼～個展のオーナーのつもりで関係作り
ユナイテッドアローズ六本木メンズストア 藤田裕貴さん
ＵＡ六本木メンズストア藤田裕貴さん
数十人に及ぶ顧客の半数は１０年以上の付き合い。六本木店には「神戸や京都の店で勤務していた時代からのお客様がお見えになることもある」ほど。短い会話からニーズをつかみ、瞬時にコーディネート提案ができる。購入履歴をすべて把握しており、「次はコレ、と商品を的確にお薦めできる」のも強みだ。
９８年の入社以来、販売一筋。同社が規定する販売、接客技能に優れたスペシャリスト、セールスマスターとして、現在も店頭での接客、販売に専念している。「個店のオーナーくらいのつもりで顧客との関係を大事にしている」が、一方で「社歴の長い自分が、自ら志願したとはいえ、販売メーンで仕事をする分、売り上げをしっかり上げるのが前提」とも考える。
だから１週間の半分以上は顧客のアポイントが入るスケジュールながら、「春夏なら顧客様対応を２、４、６月に、３、５、７月は新規のお客様を作る時期に充てている」。勤務時間をうまく区分し、常に新規客獲得の努力を惜しまないようにしているという。
(繊研 2015/04/13 日付 19218 号 9 面)
