他の人とかぶらない、オリジナルの結婚式がしたい――。そんなニーズに応えるべく、結婚式場の口コミサイトを運営するみんなのウェディング(東京、石渡進介社長兼CEO=最高経営責任者)は8日、三越日本橋本店、マーチエキュート神田万世橋(JR東日本ステーションリテイリング運営)とそれぞれ協業し、オリジナル結婚式をプロデュースした。事前に応募して当選した2組のカップルが、百貨店、商業施設という通常とは異なる式場で新たな門出に立った。
三越日本橋本店1階の中央ホールで挙式したのは、福島和也・理絵さん夫妻。「幼い頃から家族で来ていた思い出の三越で挙式したかった」(理絵さん)。
同店の象徴である天女(まごころ)像をバックに、親族や友人、来店客、従業員ら約500人が見守るなか、まごころ像にちなみ、たがいに手紙を読んで気持ちを伝えた。ティアラなどジュエリーは同店の「ミキモト」から、ドレスは「グランジュール」からレンタルしたものだ。
マーチエキュート神田万世橋では木下雄介・佐知子さん夫妻が式を挙げ、約60人の親族・友人らを招いた披露宴も行った。同施設は長らく使われていなかった旧万世橋駅を再生したもので、明治時代の遺構をそのまま生かしている。挙式した2階のカフェ「N3331」はかつてホームがあった場所。左右に電車が行き交うガラス張りの空間で愛を誓い合った。