賢者の言葉1 ~スタッフがみるみる動き出す~

2017/07/08 04:45 更新


今、販売現場がピンチです。本部と売り場のギャップは大きく、店長とスタッフの溝は埋まらない__。皆さんもたくさんのストレスと日々戦っているはず。その解決の糸口は意外とあなたの中にあるかもしれません。セレクトショップなどの指導で現場を支援する方々が贈る、意識を変えてくれる言葉を紹介します。


「スタッフが言ったことしかやらないんです」

あなたの言い訳になっていませんか?スタッフはそういう育てられ方をしているからです。自分が勉強しない店長ほどそう言います。

「商品を出しといて」「これ、掛けといて」

そんな言葉掛けでは、スタッフのやる気スイッチは入りません。単なる作業であっても理由付けをしてあげることが店長の役割です。

たとえば商品を掛けるという指示、こう言い換えてみて。

「1万円の商品を2万円に見せてあげて」

スタッフは頭を使い、工夫をするようになります。「自分ならこうする」というのを見せるのもお忘れなく。


Who are "賢者”?(本記事取材元)

■藤永幸一:有限会社レックス 代表取締役

株式会社鈴屋に入社し、各エリアの店長・マネージャーを経験。その後、本社に異動し、レディースの商品部長、事業本部長を歴任。2000年に有レッ クスを設立。小売りの現場に即したスタッフ育成、 組織マネジメントサポートを行う。

■兼重日奈子:有限会社ねぎらいカンパニー代表取締役

キャビンを経て、イトキン入社。エリアマネジャーからトレーナーとなり店長を育成。02年よりファッション・小売業に特化した教育コンサルティング企業、ワンスアラウンドで、講師としてアパレル企業での販売教育に携わる。06年にフリーとなり、奮闘する多くの販売員との交流。相手の労苦を思いやる「ねぎらいワーク」を研修に導入している。

■森下公雄:株式会社ソリッソ代表取締役

ファッションリテールコンサルタント。服屋の売上向上のため作戦を立て、店頭で実践するためのサポートを行う。MD立案、サービス目標作り、サービススタンダード(行動基準)作成、これらに基づく店長や販売スタッフ研修を行っている。



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