ヤギグループのツバメタオルと日本パフ タオル、化粧品業界で存在感

2024/05/09 10:59 更新


ツバメタオルは自社ブランドを立ち上げECで販売

 ヤギのグループ会社のツバメタオル(大阪府泉佐野市)や日本パフ(大阪府寝屋川市)は、OEM(相手先ブランドによる生産)中心で表舞台にあまり顔を出さないが、それぞれ化粧品業界、タオル業界では欠かせない有力企業だ。

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 19年にヤギの完全子会社になったツバメタオルは、「泉州タオル」の生産量やオーガニックコットン消費量で「日本一」を誇る。フェイスタオル換算で1日当たり6~7万枚を生産し、年間生産量は約2000万枚に上る。フェアトレード(公正取引)を前提にヤギと連動してインドの無農薬農法での綿花栽培を支援し、厳選した綿を活用する。糸に使う化学のりの代わりにじゃがいも由来のでんぷんのりを使うなど化学薬品を使わず自然由来のものに置き換えるといった環境に配慮した取り組みが評価されている。

 OEMが大半を占めるが、「安心、安全なタオルを直接消費者に届けたい」と3年ほど前にEC販売を開始。昨年には、オリジナル「ツバメタオル」の販売も始めた。ヤギの協力を得て、ワンマイルウェア「ニエラ」を立ち上げ、タオル以外の製品にも挑戦している。

 「〝おしろい〟用の縫製パフの国内シェアは約70%」と化粧品業界で存在感を発揮しているのが、日本パフだ。化粧品用のパフやスポンジなどを日本の化粧品メーカーに供給する。

 ベビー用パフでも高い占有率を誇り、化粧用ブラシなども扱う。オリジナルのパフやスポンジ、ベビー用雑貨の独自ブランドを立ち上げるなどオリジナル商品を充実している。

化粧品用パフで高い国内シェアを誇る日本パフ


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