YKK 黒部で製造するジーンズ用ファスナーで新めっき技術 環境負荷を低減

2021/12/07 06:25 更新


スライダーと上止を新めっき技術を用いた製法に切り替える(参考写真)

 YKKジャパンカンパニーは、黒部事業所で製造するジーンズ用ファスナー「ワイジップ」のナンバー3のサイズのスライダーと上止を、環境負荷を大幅に低減した新めっき(表面処理)技術「アクロプレーティング」を用いた製法に切り替え、12月1日から販売開始した。

 アクロプレーティングは従来のめっき薬品を一切使用せず、有害物質であるシアン、クロム、セレンなどを100%除去する。また製造工程で排出される温室効果ガス96%、水使用量66%、消費電力69%の削減を実現した。有害物質を除去することで、製造工程の作業環境の改善にもつなげている。

 ワイジップは、標準の金属ファスナーよりエレメント(かみ合わせの歯の部分)の厚みを増すことで強度を高め、ワンウォッシュなどの洗い加工に対応できるようにした金属ファスナー。今年4月には同ファスナーのナンバー3のサイズのポリエステルテープを再生ポリエステルに全面的に切り替えており、今回の取り組みでサステイナビリティー(持続可能性)を一段と進める。

 同社は50年までに気候中立を達成するための持続可能性目標「YKKサステナビリティビジョン2050」を掲げており、気候、資源、水、化学物質、人権の五つのテーマで目標を設定している。

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