ニットメーカー、米富繊維は今秋冬から、山形県山辺町の本社工場で生産する「ピースニット」の販売をスタートする。同社で初めてとなる子供から大人まで楽しめる商品で、サイズアウトした子供服を新しいアイテムへ編み直すアップサイクルサービスも始める。発売に合わせて山形と東京でイベントを開催する。卸販売は27年秋冬物からの予定。
デザイナーは同社の自社ブランド「コーヘン」で約9年間アシスタントデザイナーとウィメンズのデザイナーを務めていた神山悠子さん。2児の母として子育て中で、自身の経験を生かし子供との生活にフォーカスしたブランドを立ち上げた。営業を担う今田幸大氏も3児の父。ピースニットは国産の高品質な普段着。デジタルでファストな時代だからこそ、一つひとつのピースが職人の手によって育てられ、編まれ、つながれて、製品として存在している、というメッセージが込められている。
ファーストコレクションは、時代を超えて愛される定番セーター。年齢や時代にとらわれないデザインと素材をベースにしながらも、子供と大人それぞれに最適なデザインや風合いを追求している。使用する素材は全て抗菌防臭加工をしたオーガニックコットン80%・カシミヤ20%。子供用(100~150センチ)はカラフルなマルチボーダー柄(セーター税込み3万800円、カーディガン3万5200円、キャップ8690円、グローブ6050円)。大人用はその中から1色ずつ選び無地(セーター3万1900円)にした。

グラフィックデザイナー・小林一毅氏を迎えた協業アイテムも登場する。「そらのとびかた」をテーマにしたカラフルな柄のセーター(税込み3万3000円)など。これらの製品を通して、希少な国産ニットの良さを伝え、日常の「着る」経験から価値観や感性を広げ未来へつなげてほしい」との思いを込める。
子供服は成長に伴いサイズアウトする問題がある。同ブランドでは、サイズアウトした同ブランドの子供服をアップサイクルサービス(1点7700円)で、ニットキャップやマフラーなどの小物に編み直すことで成長と共により長く愛用できる。来春から受け付けを開始する。
なお、東京・中目黒の発売イベント(10月30日~11月1日)では、エッセイストのしまおまほさんをゲストに招いたデザイナーとのトークショーやニット帽のポンポン作りのワークショップを開く。
