ヤング・キャリア層を意識したレディスバッグブランドは15~16年秋冬、戦略商品としてベーシックなデザインのバッグを販売する。実売期である9月に仕掛けを作り、販促も連動させている。
バゲージハンドラーズの「サザビー」は15~16年秋冬、定番人気のバッグをトレンドのミニサイズにした企画を出す。展示会場ではカラー別にプレゼンテーションブースも設けてアピール。9月以降、ポップアップショップや店舗限定のスポットイベントを行う予定だ。販促につなげると共に、ブランドの認知アップと定番アイテムの良さへの再認識も狙う。レザー製で2万3000円~3万1000円。
立ち上がりの7月から8月にかけては、セール期のつなぎアイテムとしてナイロンバッグを投入。8月下旬から9月にかけてレザーバッグを出して行く。昨年からシンプルなトートやA4サイズのショルダーなど、比較的ベーシックなデザインを増やした結果、売り上げが向上した。15~16年秋冬も型数を絞り込みながら、働く女性を意識したシンプルなデザインのバッグをメーンにする。
ヤング・キャリアバッグブランドの春夏商況は好調に推移している。アニエスベーボヤージュでは広告でも訴求したレザー製巾着バッグシリーズがヒット。人気の色・サイズでは欠品が出て、期中に追加生産した。3月も消費増税前駆け込みの大きかった前年売り上げの9割は達成。1~4月だけでも前年比10%増となり、5月も好調に推移した。
サザビーは3月は前年並み、4、5月はトータルで前年対比で10%増以上と手応えを得ている。動いているのは、シーズン性のある2万円台のナイロンバッグ。メッシュでデザイン変化を出したり、ハンドルをレザーに切り替えたりとディテールで変化を加えながらも、ブランドの強みである、ベーシックで手堅いデザインが支持された。
ジュエルナローズの1月から4月までの既存店売上高は、前年比10%増で推移。4月単月では20%増となり、5月も勢いを維持。通勤を意識した1万円台の合皮製ビジネスバッグシリーズが好評だった。
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