注目の体験型カスタマイズサービス「ユア・ライブ」

2019/01/09 06:30 更新


 体験型ライブデザイン&プリントサービス「ユア・ライブ」が注目を集めている。英ロンドンでスタートしたサービスで、国内ではユアージャパン(東京、由羽弘明代表兼CEO=最高経営責任者)が提供している。昨年9月の「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト」(FNO)から本格展開を始めて以降、「アディダス・オリジナルス」や「ゲス」などの店舗に期間限定導入された。昨年11月にリニューアルした「ラルフローレン」表参道店は、国内で初の常設導入となった。

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好みにカスタマイズ

 ユア・ライブは、自身の趣味嗜好(しこう)にあった商品を作成できるサービス。ブランドや店側が作成したベースとなるアイテムデザインやパターン・グラフィックをユア・ライブにインプット。ユーザーはタッチパネルを操作し、用意されたデザインを選択して配置や模様を簡単にカスタマイズできる。画面上で作成した商品はその場で印刷され、短時間で商品化する。Tシャツやトートバッグなどファッション商品だけでなく、スマートフォンケースなど様々なものに印刷が可能だ。

 約5年前に英国のユアストアーが開発したサービスで、海外ではラルフローレンや「カルバンクライン」「リーバイス」「ナイキ」など複数のグローバルブランドに導入された実績を持つ。取引先ブランド数は約50あり、一部では導入後に売り上げが上がったという効果もあるという。

 ユアージャパンは、ライセンスビジネスなどを手掛けるコネクトインターナショナル(東京、由羽弘明社長)がユアストアーとのジョイントベンチャーとして立ち上げた。昨年9月のFNOでチャリティーストアとして約1週間の期間限定店を開設し、プリントトートバッグを提供した。その後、様々なブランドから声が掛かるようになり、取引先を広げている。

「ラルフローレン」表参道店に常設導入された「ユア・ライブ」

その場で商品になる

 ユア・ライブが支持される理由は「大きく二つある」(由羽代表)。一つは「ユーザーが自由にデザインしたものがその場で商品になるという新鮮な購買体験」。もう一つは、「デザインから製品化までを当社で完結できる」という点だ。導入したいブランドや店は、ユアージャパンとどんなサービスを提供するか話し合う。その後、同社がシステムを開発するという流れで導入となる。

 ラルフローレン表参道店を皮切りに、今後国内では常設での導入先を広げたい考えだ。ファッションブランドに限らず、ライフスタイルブランドやイベントなど様々な企業との取り組みを強めていく。



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