デザイナーの本間遊が、ニットメーカーや染色工場と一緒に作る新しいブランド「ワノイロ」を立ち上げた。インディゴと藍染めのニットアイテムを中心に、メード・イン・ジャパンのクオリティー、伝統技術と最新技術で作るブランドだ。安価で便利な方向とは違う、「日本のイキ(粋)の精神をコミュニケーションツールに、世界に発信したい」と本間。このコンセプトをそれぞれの工場と共有して、もの作りしていく。
一緒に作るのはニットメーカーのマルキン(新潟県見附市)、デニム加工の豊和(倉敷市)、染色の小島染色工業(埼玉県羽生市)。ニットアイテムはマルキンが監修して設計図を作る。色落ちしやすいインディゴは、それ専用の無縫製編み機を購入し、堅牢度を上げる加工も開発した。藍色は、きれいめでモダンな仕上がり。
アイテムはメンズのツインニット(セーターとカーディガン)、Vネック・クルーネックセーターなど。同じブルーでも、藍染めの味を選ぶかインディゴを着るかなど、それぞれの特徴、うんちくを知ることで選ぶのが楽しそうなラインアップになっている。どれも自然で温かみある、でも都会的な雰囲気で、ジェンダーレスで着られそう。ポリエステルの糸でふんわり編んでプレスした「ぺたんとニット」は、ちょっとポップな味だ。価格は藍染めセーターで2万4000~2万9000円。
当面はオンラインで販売する。ダブルネームやOEM(相手先ブランドによる生産)にも応じる。