夢展望、渋谷にオムニチャネル店

2015/03/09 06:06 更新


 商業施設内でネット購入可能なオムニチャネル店舗が登場――ネット販売の夢展望は7日、ファッションサイト「夢展望」ショールームストアを渋谷パルコパート3にオープンした。商品をすぐ持ち帰ることができる店の利点、家まで商品が届くEC(電子商取引)の利点を融合、オムニチャネル化を推進する。

 同店は、店とECの機能融合の試み。客は商品を試着し、現物を購入して持ち帰れ、店にない商品、サイズ切れはECサイトから注文ができる。
 ECの2000品番のうち店頭陳列は300品番に絞っている点もショールーミング化、販売効率の実験。ECとの在庫共有で商品一点限りを陳列。店内に在庫商品を補充せずに済むため、販売員は接客に専念する。

 売り場面積約99平方㍍。1階入り口近くの好立地で、レジ上に大型ディスプレーを設置してEC売り上げランキング速報やブランドコレクション情報などを発信。店頭タブレットで夢展望のアプリ「夢コレ」が使用されれば、試着せずに着用イメージや購入した商品との最適なコーディネートがわかる。試着室は自分撮り用にゴージャスな雰囲気にも仕立てた。

 同社は昨年、実店舗を3店開いた。販売チャネルを多角化してユーザーとの接点を増やし、オムニチャネル戦略に注力している。実店舗の客単価は3000円。既存実店舗の来客は月間10万人。「渋谷の好立地でオムニチャネル店の先駆けが出来ることは楽しみ。店からのEC活用が5割あるのではと考えている」(岡隆宏社長)という。



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