日本製の男性向け日傘「ゼンシェード」 米国CFで先行販売し話題

2025/12/22 11:00 更新NEW!


スタイリッシュで、生地・付属は日本製

 都市に暮らす男性向けのコンパクトな日傘「ゼンシェード」。ホライゾン(岡山、伊東洋子社長)がメイド・イン・ジャパンで開発、8月にはアメリカのクラウドファンディング(CF)で先行販売し話題になった。

 デザインは女性の丸い日傘に対して水平型の四角で45センチの小型サイズ。天然木のメープルを削り出した持ち手、生地は倉敷・児島の染色した綿でUV(紫外線)カット率99%、ストラップは組革ひもと自然素材を使用。意匠登録済み、実用新案取得済み、立体商標出願中だ。小型で水平のため、雑踏でもぶつからず視界も確保できる。コンパクトなデザインはファッションの一部としてコーディネートを意識したためだが、スタイリッシュでスマートな印象だけでなく、スマートフォンと同じ160グラムの軽さになり、持ち歩きやすさを実現した。税込み1万9800円。色は藍染め、黒染、茶、小紋柄、白木。

 開発は手をかざして強い日差しを遮ることから始まった。そこから禅僧の托鉢(たくはつ)時にかぶる網代笠(あじろがさ)に着想が発展し、笠の上に貼られている四角い布が「謙虚さ」や「自我を消す姿勢」を象徴するとされることから、それをデザインに取り入れ、ブランド名にした。

 先行してアメリカで発売したところブランド名や時代性もあって評判になっているという。「顔を隠し、日差しを遮り、控えめにたたずむ姿は日常に溶け込む小さな禅。都市で働き、ミニマルなライフスタイルを志向する男性のための道具となって心まで整える」と伊東社長。



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