《視点》市今昔
2018/07/31
ワクワクする買い物の最初の記憶は、市(いち)だったかもしれない。母の自転車の後カゴに乗せられて買い物について行った頃、楽しみだったのが4や9のつく日に広場や路地に立つ青空市だった。鮮魚の生臭さや野菜の土の匂いがす...
今年のセミは声が大きい。しかも多い。閉めた窓の隙間から大音量が流れ込む。毎朝、日の出とともにセミの大声に起こされている。セミは土の中で7年過ごすという。今鳴いているセミが土にもぐったのは7年前、2011年の夏だっ...
ファッション業界で今年の流行語大賞を選ぶとすると、必ずその候補に入りそうなのが「サステイナブル」(持続可能)だ。川上から川下まで、多くの業種でビジネスプランに掲げられている。 その流れは、19年春夏メンズコレクシ...
「今すぐ着たいモノを買う傾向が強まっている。先物買いは減った」。定期的に取材する某カジュアル店の店長が、今年になってよくこう話すようになった。 いわゆる〝実需買い〟が増えたという話。同店は対応策として、日々、その...
バーバリーが昨年、売れ残った商品約42億円分を焼却処分したとして批判を浴びている。ブランド価値を守るためと説明しても、環境保護の観点などからなかなか納得してもらえない世の中になってきた。 日本国内でも「大量生産、...
「第1回中国国際輸入博覧会」(CIIE2018)が11月5~10日、上海国家会展中心で開かれる。博覧会は17年5月に開かれた「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、習近平国家主席が開催を発表した。輸入に特化した...
クレアーズ日本は米クレアーズの商品を、差別化につながる商材として強化するという。米クレアーズはこの3月、連邦破産法の適用を申請したが、事業継続が見込まれるとして、こう判断した。クレアーズ日本はイオンの100%子会...
百貨店にとってECは長年の課題だ。大手各社は20年前からネット販売に着手し、M&A(企業の合併・買収)を含めてビジネスモデルの構築に取り組んできた。EC売上高は2ケタ増が続くが、全社売上高に占める比率は1~2%に...
SNSによる情報の拡散が加速しているのか、SNSに上げたい人が増えているのか、人気店の行列が伸びている。期間限定とか今だけの商品を求めて5時間、6時間待ちも珍しくない。 商業施設にとってぜひとも導入したいのは大行...
繊研新聞社は今日、創業70周年を迎えました。この長きにわたり、ご購読、ご愛顧、取材活動などにご協力をいただき、繊研新聞社を育てていただきました皆様に心から御礼申し上げます。 戦中からの経済統制が段階的に解除され始...