松井孝予

仏蘭西は1日にして成らず。同居犬ジャック・ラッセルたち並の嗅覚を持つパリシェンヌ(パリ犬)になりきって、この国の奥深さをサラッとお伝えしていきます。 まつい・たかよ 締め切りから解放されたい欲望からトーキョーの出版社勤務にピリオドを打ち、職ではなく食を求めパリに来たはずなのに… 美食だけの人生は許されず(当たり前)、センケンの通信員をしています。締め切り+時差の皮肉な運命に逆らわず、仕事と食歴磨きに励む毎日です。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンで『叫び』を見る(松井孝予)

2015/05/26

グランパレでは「ヴェラスケス」、リュクサンブールでは「チューダー王朝」、ルーヴル美術館では「プーサン」、オルセー美術館では「ボナール」。パリは過去にない例のない、アートな春の祭典を迎えている。世界から集まった傑作を...

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ロリータの恩返し ベイビーのお茶会物語(松井孝予)

2015/03/09

■パリでロリータファッションを お茶会のプレリュード、前日にはロリータアソシエーションStreet fashion Europe 主催のサロンが凱旋門界隈の5つ星ホテルで開催され、BSSBがゲストメゾンとして出展、...



フォンダシオン ルイ・ヴィトン で「宇宙の旅」(松井孝予)

2015/02/06

” Touch ” Photo Iwan Baan ■21世紀のモニュメント フォンダシオンルイ・ヴィトン昨年10月20日に開館したフォンダシオンルイ・ヴィトン(FLV)。ガラスとスティールがアイスバーグのように、...



あの「パリのキャバレー」に行く(松井孝予)

2015/01/26

■キャバレー初取材パリのキャバレー御三家といえば、モンマルトルのムーランルージュ、ジョルジュサンクのクレージーホース、そしてシャンゼリゼのリド。映画にもなったフレンチカンカンの満員御礼ムーラン、「ヌードのアート」と...



セーヌもざぶんと波打つ北斎展(松井孝予)

2014/12/11

■HOKUSAI 葛飾北斎(1760~1849)グラン・パレで開催中の「HOKUSAI / 北斎展」はすごい。  グランパレ  北斎と聞いただけで、どこからか飛沫が掛かってきたような、鏡に映る自分の顔が面長美人のよ...



黙示録の地で日欧テキスタイルアート展(松井孝予)

2014/10/19

■「アポカリプス」から日欧「コンテンポラリー」のテキスタイルアートへ パリ・モンパルナス駅からTGVで1時間半。ロワール渓谷に位置し、ユネスコ世界文化遺産に登録された都市アンジェ。 この都市にある、ロワールの古城で...



パリ食研新聞 「左岸の話食」(松井孝予)

2014/09/25

こんなのがあってもいい、と思い勝手に立ち上げてしまった_ 「パリ食研新聞」第1話は、パリ「左岸の話食」 パリ左岸ル・ボン・マルシェで開催中の大イベント「ル・ジャポン リヴ・ゴーシュ」展。パリでよく開催されるステレオ...



ティファニーでカフェオレを(松井孝予)

2014/08/29

シャンゼリゼ旗艦店のファサード。売場面積は3フロア、976平方メートル  (c) Tiffany & Co. ニューヨーク五番街、早朝。パールのデコルテが美しい黒いロングドレスを着たスレンダーな女性が、タク...



『エル』をデザインした男(松井孝予)

2014/08/18

「お水いかがですか」と隣のムッシューにすすめると、「水?ありがとう。でも水は健康によくないので、赤ワインをください」と微笑んだ。  “Elle” 700号の表紙 (c)Elle ここはスイス・ジュネーヴにある美しい...



「パリB面」って?!(松井孝予)

2014/05/19

■パリB面が面白い!「サントノレ( Saint Honoré )より、サンマルタン ( Saint Martin )が面白いよね」と誰かが言った。いや、「誰」というより、「サンマルタンがイケテル」って、先行くパリジ...