レディスジーンズの17年春夏は、ワイドシルエットでハイウエストのタイプが増えている。一方、スーパースリムも健在で、スタイルは二極化している。裾をカットオフしたものが引き続き人気なほか、ホワイトジーンズの提案も継続している。
ディーゼルジャパンが輸入販売する「ディーゼル」は、伸縮性が高いニット素材の「ジョグジーンズ」が引き続き人気。クラッシュ加工したり柄を入れたり、スラッシュポケットのジーンズのほか、サロペットやジャケット、Gジャン風シャツなどアイテムを広げている。2万~4万円台中心。通常のジーンズの新スタイルも2種類出す。スーパースリムだが、尻の部分にたるみをもたせ、包み込むようにした、美脚効果のある女性らしいシルエット。もう一つは前裾にスリットの入ったフレアスタイル。他にはクラッシュ加工や、裏側をピンクにしたホワイトジーンズなど。
カイタックインターナショナルの「ヤヌーク」は、今秋冬から出したワイドでハイウエストが増える。太めで膝下からテーパードや、バギーなどのスタイル。クラッシュ加工は減っているが、裾をカットオフしたものや、クラッシュ加工のホワイトジーンズを出す。この他、撥水(はっすい)性のあるホワイトデニム、足にまとわりつきにくい軽量デニムなど。2万3000円中心。
シチズンズ・オブ・ヒューマニティ・ジャパンが輸入販売する「シチズンズ・オブ・ヒューマニティ」は、これまでストレッチ素材が多かったが、来春夏はノンストレッチでヘビーウェートのビンテージタイプが増える。スタイルは少しフレアにしたクロップトが新鮮。裾をカットオフしたものも引き続き人気だ。80、90年代テイストも継続で、タックを2重に入れて腰部分にゆとりを持たせた〝ボンタン〟のようなデニムパンツ、裾をブリーチ加工したジーンズも出す。2万円台後半~4万円台中心。
ヤマツゥのオリジナルブランド「ウォードブルー」はワイド系のスタイルが人気なことから、ワイドのパンツが中心。加工のバリエーションを広げ、股上の深い太めのストレートスタイルなども出す。1万9000~2万3000円中心。ロングスカートも展示会での受注が好調。生地の分量をたっぷり使って、サイドに深いダーツを入れたデザイン(2万3000円)、裾をほどいたタイプ(同)などを出す。ビンテージ調のサロペットも人気という。