19年春夏ミラノ・メンズコレ ヌメロ・ヴェントゥーノ

2018/06/20 06:29 更新


 【ミラノ=小笠原拓郎、高橋恵通信員】19年春夏ミラノ・メンズコレクションには、カラフルな色が広がっている。大流行しているスポーツスタイルに取り入れたたくさんの色だけでなく、ミニマルなスタイルの中に色を差し込んでいく手法も増えている。スポーツを背景にしたストリートスタイルが大きなフォルムとともに過剰に装飾を重ねていくのに対して、ミニマルなフォルムの中で色を重ねるスタイルが増え始めた。

【関連記事】19年春夏ミラノ・メンズコレクション プラダ

 ヌメロ・ヴェントゥーノは、軽やかなボーイズスタイルと色の足し引きで見せる洗練されたコレクション。アレッサンドロ・デラクアらしい、センシュアルで繊細なイメージをベースに若々しく仕上げた。黒いコートとショートパンツ、白いシャツというミニマルなスタイルから始まって、PVC(ポリ塩化ビニル)のコートやショートパンツで透明感のある赤やブルー、ブラウンを加えていく。ショートパンツはヘムから裏地がひらひらと揺れ、ニットショーツはレトロなムードが漂う。

 襟を抜いて着るストライプシャツは、胸元のフォトアップリケがワンポイントとなる。プリントシャツは南の島の柄や水平線の柄。アシンメトリースリーブのセーターやクロップト丈のスーツといったアイテムのちょっとしたバランスの変化にハッとさせられた。

ヌメロ・ベントゥーノ

(写真=catwalking.com)

続きは本日の繊研新聞・電子版で



この記事に関連する記事