からくり織りのロォーリング 久留米絣を今に 地場の職人とともに

2015/02/03 08:26 更新


 ロォーリング(福岡県大刀洗町、實藤俊彦代表)は、久留米絣の伝統をベースに、綿の絣糸を使ったオリジナルの織物「からくり織」と、その織物を使って作るストールやシャツ、ハンチングなどの製品ブランド「ロォーリング」を生産・販売している。

 「染料のプロ、織りの匠など地元・筑後の職人を巻き込み、ゆっくりと、丁寧なものづくり」(實藤代表)を掲げて約20年前から開発に着手した。

 最初に開発したからくり織「からくり1」は凸凹した肌触りが特徴で、肌離れの良い素材。製品としてはシャツやハンチングなどを作った。7~8年前には秋冬向けに、空気を含ませた保温性の高い素材「からくり3」を作り、その織物を使ったマフラーやネクタイがヒットした。

 織物を縫製した箇所が分からないように筒状に縫ったマフラー「ル・チューブ」、色の異なる3枚の織物を縫い合わせる工夫で、マフラーやポンチョにした「ル・ターセ」なども作っている。最新の「からくり5」は初めてレーヨン混の素材を開発。しなやかで滑らかな素材感に仕上がった。

 ハンチング8000円、ル・チューブのマフラー1万4000円など。

實藤俊彦代表
實藤俊彦代表

(2015年2月2日付繊研新聞)



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