ーデスク 繊研新聞社が主催する第31回JFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW‐IFF)と第3回ファッションビジネス・ソリューション・フェア(FBS)が開かれた。
A 東京ビッグサイトを会場に21~23日、国内外から約520社が出展した。アーバンエレガンス、ナチュラルライフスタイルなどテイスト別のゾーニングで新たに加わるのは、日本製のブランドに特化したエリア。産地やファクトリー企業の丁寧なもの作りを、より多くの小売企業に知ってもらい、一緒に育てていくプラットフォームを目指す。地域ブランド・フォーラムも実施し、作り手と消費者、その仲介者や支援者が交流・協業して商流を生み出すビジネスモデルの議論の場を設けた。
B グローバルビジネスの活性化や輸出促進に向けた双方向の取り組みも実施した。米国市場への進出をサポートするため前回に続いて米見本市MAGICの主催者がIFFに来場した。また、来場するアパレル企業や小売企業に向け、自社製品を作るための中国や東アジアの工場を見つける場を充実した。物作りや流通のプロセスを検証するフォーラムや地方専門店バイヤーのための交流の場なども組み込み、出展企業が挑戦できる個別商談会も回を重ねた。IFFでは、大手百貨店や駅ビル、セレクトショップ、ネット販売企業など大手小売りのバイヤーの事前審査を経て、直接プレゼンテーションできる機会を提供している。協力企業は毎回増えている。
A 前回からスタートしたSPA(製造小売業)化ビジネスマッチングエリアでは、国内外に自社工場を持ち、OEM(相手先ブランドによる生産)とODM(相手先ブランドによる設計・生産)で実績のあるメーカー企業で構成する。自社ブランドを持ちたい小売りやアパレルブランドの担当者などの要望に合わせ、生産者との深い取り組み型ビジネスを構築する場だ。
B 個別商談会では、事前の書類審査を通じ、出展者とバイヤーそれぞれの目的に沿った形で、幅広い販路に可能性を広げた。新ブランドをデビューさせた企業や伝統技術を持つメーカーには、じっくり話し合う格好の場となった。
ーデスク 来場者数は。
A IFF、FBSの来場者数は、3日間で合計1万8303人だった。ディベロッパー、ネット販売の来場者が若干増えている。前年同時期の14年1月展の来場者は2万2026人、前回(14年7月展)は2万81人だった。次回は7月22~24日の開催を予定している。
(繊研新聞 2015年1月30日付)