イオングループは5月30日、インドネシアで同社初のSC「イオンモールBSDシティ」をグランドオープンする。中国以外のアジアにSCを開業するのは14年に進出したベトナム、カンボジアに続く3カ国目。前期(15年2月期)から開始した16年度を最終年度とする中期経営計画の柱である「アジアシフト」を促進する。
ジャカルタの南西部で、住宅や工業施設、学校、病院などの開発が進んでいるBSD地区に開業する。敷地面積は約10万平方㍍、建物は地上4階建てで、延べ床面積約17万7000平方㍍、総賃貸面積約7万7000平方㍍で、地区最大規模のSCとなる。基本商圏は車で30分圏で、約33万世帯・約131万人に設定した。
店舗はGMS(総合小売業)のイオンのインドネシア1号店を核店舗に、「ユニクロ」「H&M」「ベスト電器」やシネマコンプレックスなど6店を準核店舗とし、ファッション・雑貨・スポーツ、食品・食物販、サービス業種など専門店約280店が入る。
日本からは飲食・サービス店を中心に47店が出店する。日本のファッション・雑貨店はユニクロのほか、レディス「アナップ」、雑貨「ダイソージャパン」、タオル「ヤワラギ」が入る。
約1100席で、地区最大規模のフードコートや日本の人気ラーメン店7店を集積したゾーン「ラーメンビレッジ」を設けるなど食を充実するとともに、「トレンドファッション」、「アクティブスポーツ」ゾーンも設置して前面に打ち出す。トレンドファッションにはユニクロ、H&M、「リーバイス」のほか、靴・バッグ「チャールズ&キース」、靴「クラークス」「ハッシュパピー」、ジュエリー主力の「フォリフォリ」などが出店。アクティブスポーツには「ナイキ」「ビラボン」などが入る。アミューズメント施設や玩具店など子供向けも充実する。
さらに、日本の旅行代理店「JTB」「H・I・S」や旅行用品・小物店で構成する「トラベルラウンジ」を設置、日本の観光名所や文化の紹介も行い、日本への旅行需要の拡大に対応する。