ラフォーレ原宿40周年で「ウォール」が消費者イベント

2018/10/25 11:00 更新


 アマゾン・ファッション・ウィーク東京19年春夏の最終日に、アッシュ・ペー・フランスがラフォーレ原宿40周年を記念した消費者向けイベント「モール・バイ・ウォール」を行った。1階のセレクトショップ「ウォール」が1日だけ、6階のラフォーレミュージアム原宿に引っ越し、取り扱う40のブランドやアーティストがブースを作り込むなどして参加した。

(須田渉美、青木規子)

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 会場は引っ越し業者のSgムービングの協力を得て、ロゴ入りの段ボールやテープなどで引っ越し作業中を演出。スタッフはSgムービングのユニフォームを着て来場者を接客する。ショーの開催時間にはファンが集まって人だかりもできるなど盛り上がり、1日で約1200人が来場した。

 5ブランドが19年春夏向けのインスタレーションを見せ、「オサケンタロウ」は展示販売する18年秋冬向けを披露、「コトハヨコザワ」など10ブランドはそれぞれ4点ずつ、40周年を記念した限定商品を作って販売した。

 「ミヤオ」はスクエアのヘムディテールで装飾した、レディーライクな10スタイル。ボーラーレースをトップの前身頃やクロップトパンツのウエスト回りにランダムに重ね、軽やかに動きのあるシルエットを作る。ピコレースをトリミングした生地を同様に重ね、チュールネットのような透ける素材をレイヤードしたドレスも。生地そのものはフェミニンだが、マウンテンパーカなど機能アウターを差し入れてスポーツムードを印象付けた。

ミヤオ

 「梨凛花」は、ふんわり透け感のあるチェックや小花柄などガーリッシュな生地を重ね、無垢(むく)な乙女心を感じさせる5スタイルを見せた。

梨凛花

 午後5時からは3ブランドがミニショーを行った。「ボディソング」は段ボールが積み上がる会場中心で新作を披露。タイダイのパーカにグラフィックプリントのコート、コサージュをびっしり飾ったパンツなど色柄と装飾を重ねた服を、大人っぽいストリートスタイルに落とし込んだ。いろんな要素が盛り込まれているのに、バランスが良くて重くない。心地よく肩の力の抜けた東京スタイルに仕上がった。

ボディソング

 「リョウタ・ムラカミ」はユリの花が咲き乱れる舞台。妖精のような佇まいのモデルが、素肌にふわりとカーディガンを羽織り、ランジェリーライクなキャミソールドレスに身を包んだ。

リョウタ・ムラカミ

 「パーミニット」の舞台はわらの上。エクリュと墨黒のゆったりとした服を着るモデルたちは、遊牧民を思わせる。

パーミニット


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