「アンリアレイジ」(森永邦彦)は5月17日、東京ビッグサイトで25年秋冬のショーを行った。東京都が主催する脱炭素社会に向けたイベント「トーキョーGXアクションチェンジング~未来を変える脱炭素アクション~」の一環で、パリのファッションウィークで公式発表したコレクションの凱旋(がいせん)ショーを、抽選による約5000人が観覧した。
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「パリは30~50年先にある非日常の服として見せたが、東京は5~10年後の自分の服になっているかもしれないアプローチでショーを構成した」と森永。LEDの電飾を生かしたコレクションピースに既製服を交え、日常に引き付けた。
ショーは、ボックス型のパターンで肩のシルエットを構築したブラックドレスやテーラードスタイルなどの黒一色で静かに始まった。LEDのコレクションと同様に「スクリーンを用いた洋服」の考え方に基づく。次いでスウェットやデニムのセットアップ、ローゲージのセーターなどが続く。一部はボックス型のショルダーラインが柔らかに落ち、ボリューミーな変形スリーブとなって、スタンダードアイテムを新鮮に見せた。

LEDの電飾は、ニット糸に組み込んだカーディガンなど、キラキラした装飾として一体感のある形へと進化した。また、電飾のスカートをローゲージセーターに合わせたり、電飾のジャケットをトラックパンツに合わせたり、普段着とのミックススタイルも登場した。

(須田渉美)