18～19年秋冬コレクションで「プリズム」をテーマにした「アンリアレイジ」（森永邦彦）は、メンズラインでも同じテーマを背景にしたラインを出した。白い光をさまざまな色に分解して光る素材を開発。赤や緑に光ることから、確固たるものではなくゆらぎのあるものやプリズム状のデザインを取り入れた。
【関連記事】「アンリアレイジ」 ロサンゼルスで展覧会
スタジャンとライダーズジャケットとMA-1をプリズム状に三角形で切り替えたアウターも、着ているものがあいまいになるという意味合い。天じくのＴシャツは、度詰めや甘撚りなど、テンションやプリントの違う三角形のパーツを組み合わせている。プリズムを描く三角形の部分を、S撚りとZ撚りを混ぜてあいまいなイメージに仕上げたものもある。
ジーンズも右綾デニムと左綾デニム、ブロークンデニムをプリズム状に切り替えている。テーラードジャケットは、プリズムの中で像がずれている様をラペル部分を重ねるようにして表現した。
