副資材企業の海外事業が堅調だ。中国からASEAN(東南アジア諸国連合)へ衣類生産が移転するのに伴い、移転先での副資材需要を捉えている。ベトナムを軸に生産および協力メーカーからの調達も含めて供給体制を整えてきたことが奏功した。今後も商品および供給体制の拡充、品質管理の強化に取り組む。バングラデシュやインドといったさらに西での対応も急務だ。
(小堀真嗣)
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〝地産地消〟ニーズに対応
海外の事業概況を見ると、YKKはASEAN、ISAMEA(インド、南アジア、中東、アフリカ)、中国で加工輸出と内需向けの販売が好調に推移し、前期(25年3月期)の好業績を支えた。とりわけベトナムは「世界でも有数の縫製産業拠点に成長した」ことから、ファスナーの量産・開発機能をさらに増強する。このほどホーチミン近郊のニョンチャックにある工場の第3期増築を決定。「様々な要望に応じた商品を届ける生産体制を構築」する。
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