スウェーデン発のライブコマースソリューション「バンブーザー」を提供するバンブーザージャパン(東京)が活動を本格化させている。昨年、日本法人を設立し、先行して導入した企業へのサポートを開始した。今後はカスタマーサポートに加え、新規導入企業の拡大を目指し販促活動も開始する。
バンブーザーはグローバルブランドをはじめ、世界中で350社以上が導入している。日本でも有力カジュアルチェーン、アダストリア、ベイクルーズなどが先行導入し、ストックホルム、ニューヨーク、ロンドン、パリに続く、東京での拠点開設となった。
ソリューションには「ワントゥワン」のオンライン接客とライブコマースの「ワントゥメニー」の二つのツールがある。ワントゥワンは主に高単価商材を顧客1人に向けてオンライン上で接客し販売する。顧客体験の向上にたけており、ラグジュアリーブランドなどでの導入が多い。
ワントゥメニーは多数のファン層に向けて手軽に高品質なライブ配信が可能だ。もともとバンブーザーは約17年前からスマートフォンや外部カメラで収録した動画を配信する技術を世界の有力通信社に提供してきた。そのため、簡単な撮影で高品質な動画を配信するのが得意だ。19年にこの技術を応用し、ライブコマースプラットフォームにシフトした。
配信品質に加え、フレームやフォントの色柄、アイコン、カラー、ロゴの位置など表現の自由度が高く、ブランドイメージも伝えやすい。配信画面上に商品画像を表示し、そこから商品詳細や決済ページに誘導できるのも専用ツールの強みになっている。導入企業にはカスタマーサクセスの担当者が、データ分析や運用ノウハウの共有、戦略についての相談などサポートする。
日本では海外に比べライブコマースが浸透していない。「日本は真面目で慎重な企業が多い。成功している企業は週1回、何曜日の何時というように番組化し、見逃し配信もある。定着には制作・収録の簡便さと配信品質、コミュニティー形成が重要だ」(ハルベルグ彩APAC事業開発部長)という。