バーニーズニューヨークのウィメンズフロアは20年春夏、「フリーフォーオール」をテーマに品揃えしている。日本の女性がより自分らしく、女性であることを楽しめるように、「ストレスフリー、サイズフリー、エイジフリー、オケージョンフリー」を実現するファッションを提案する。
同店は毎年3月8日の国際女性デー(IWD)に合わせてキャンペーンを開催してきた。女性の自由と平等について考え、社会や経済、文化、政治における女性の貢献に対して賛同を表明する活動で、今年で4回目。今シーズンのテーマは、その考え方にも通じる内容で、訪れる全ての女性の美しさを引き出す品揃えを目指す。
軸になるのはドレス。売り上げシェア20%を占める有力アイテムであるのと同時に女性が女性らしくいられる象徴的なアイテムでもあり、力を入れている。トレンドのプリントドレス、ジャージードレス、3通りの着方が楽しめるシャツドレス、マキシドレスなど多彩なデザインが揃う。着やすさや洗える点など実用性も重視している。
なかでも、ロンドン発の「コグ・ザ・ビッグ・スモーク」によるゆったりとしたジャージードレスが象徴的。ジェットセッターでもある日本人デザイナーが、ファッションを楽しむ上で生じる様々な制限を開放するジャージーを使ってモダンな服を作っている。20年春夏デビューの韓国のドレスブランド「ミッシングユーオールレディ」は、ナチュラルな素材を使ったエフォートレスなデザインが特徴。
日本のブランドも充実する。「ヨウヘイ・オオノ」は、パール付きのドレスなどアーカイブを黒で表現したドレスラインを作った。ドレスに定評のある「ミュラー・オブ・ヨシオクボ」もブラックラインを発売。「マサコ・テラニシ」は、フランスのリバーレースをオリジナルカラーに染めてドレスに仕立てるブランド。華やかでフェミニンなコレクションが支持されている。いずれも価格は5万円前後。オケージョンにも着られる点がポイントだ。
シューズは「#Kutoo」運動などを踏まえて、履き心地の良さを重視。全ての女性を対象に、エフォートレスなフラットシューズやサンダルのバリエーションを揃えた。パリ発のフラットシューズブランド「シャテル」は、インソールに柔らかいクッションを入れているので、1日疲れずに履くことができる。ロンドン発の「マローン・スリアーズ」は、履きやすいけれどエレガントなミュールが魅力。オリジナルでもクッション入りの履きやすいパンプスなどを揃えている。