バーニーズニューヨーク新宿店が2月28日で閉店する。ジャパン社は売上高の減少が続き、回復が見込めないためと説明する。他店との競合に加え、コロナ禍を機に、対面接客で商品の魅力を伝えて販売することが難しくなったほか、店舗の老朽化、新宿地区の集客の落ち込みで高額な家賃に耐え切れなくなったなど、複数の要因が重なり、閉店を判断したようだ。
(柏木均之)
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バーニーズジャパンは89年に米国バーニーズからマスターライセンスを受け、伊勢丹(当時)の完全子会社として設立。06年8月に住友商事と東京海上キャピタルが伊勢丹との間で株式譲渡契約を締結、15年にセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となった。一方、米国のバーニーズニューヨークは19年に経営破綻し、その後、オーセンティックブランズグループに買収された。
ふさわしい店
日本、米国ともに運営主体は変わったが、少なくとも日本での業績がピークだった15年ごろまではジャパン社は本国側から、大型店を都内のふさわしい立地に出し、それを維持することを求められていたようだ。その役割を長らく担ってきたのが、日本1号店として90年11月にオープンした新宿店だ。
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