セレクトショップ「シェルター」の旗艦店「シェルタートーキョー」東急プラザ表参道原宿店を改装したバロックジャパンリミテッド。デジタルとリアルを融合した売り場が特徴だ。「若い世代がチャレンジする場を作っていくのも、この店の大きな役割」(村井博之社長)で、若手の力を引き出す企業としての象徴的な店でもある。
(関麻生衣)
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現場の声に謙虚に
「こういうことをしたらいいんじゃないかということに挑戦していく」。同店も、当初計画していた20年夏は東京五輪の開催に合わせ、スポーツやアスレジャーの商品を中心に揃える構想だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で改装は延期した。3年間で進んだデジタル化を背景に、OMO(オンラインとオフラインの融合)戦略に沿った店をいかに作るかが焦点となった。そこで、店内にはSNSライブなどを撮影・配信するスタジオを、ファサードにはデジタルサイネージ(電子看板)を設置した。
急速に変わる時代のなか、求められる商品やサービスを提供して競争力をつけるには、消費者に近い世代の感性や視点が肝要。従業員の声を謙虚に聞き、「どうまとめて成果物にしていくかに会社を良くするコツがある」と話す。
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