シンプルでクリーンな雰囲気のレディスウェアを作る「ブラン」は、18年春夏に向けた新作で〝働く女性に寄り添うユニフォーム〟を作った。百貨店の受付や、喫茶店のスタッフ、皮革を扱う職人といった様々なシーンを想定し、着心地や動きやすさなど実用性を備え、品を感じられる装いを意識した。
採用した素材は、力織機で織り上げられた綿100%のダウンプルーフ。「ファッションテキスタイルとしてはあまり出回っていない、白衣や作業服用途の素材を選んだ」と代表の吉田圭太さん。ふっくら柔らかいタッチだが、適度なハリもあって製品にした時に仕立て映えする生地で「着用する人が『よしっ!』と気持ちが入るような服作りを心がけた」という。コート、ドレス、シャツ、スカートなど5型で、全てフリーサイズ。
前をひもで絞って着るノーカラーのコートは、働く人の正装をイメージしてデザインし、「ワークドレスコート」(3万2000円)と名付けた。胸ポケットがアクセントで、やや下に配置している。百貨店の受付や喫茶店をイメージして作ったのは「ストアドレス」(3万円)。女性のデコルテがきれいに見えるよう設計した独自のボートネックが特徴。脇に取り付けたひもでサイズを微調節できる。
皮革を扱う職人の姿を着想源に作ったのは「アトリエカバーオール」(2万7000円)。後ろ身頃にたっぷりとギャザーをとってゆったりとしたシルエットだ。裾は30センチほどのスリットを入れるなど動きやすさを重視しつつ、台襟を高めにしてきっちりとした印象に仕上げた。