ニューヨークのブルックリン美術館で「アフリカファッション」展が始まった。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された展覧会の巡回展だが、ブルックリン美術館のコレクションから加えられた展示物、そして充実したギフトショップがあり、このテーマの展覧会としては北米最大規模となった。
アフリカでは1847年から1977年までの間に、多くの国々がヨーロッパから独立した。17カ国が独立した60年代は特に、抵抗と民族の誇りがファッションや写真、本に反映されている。日本の藍染めをほうふつとさせるインディゴの伝統織物がナイジェリアにあること、現在のロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズに50年代に留学してナイジェリア独立後に帰国しブティックをオープンしたナイジェリア人デザイナーがいたことなど興味深い。
現在のアフリカ人デザイナーの服や小物を見ると、やはりバッグと靴が特に可愛く取り入れやすい感じがする。ナイジェリアのラゴスにあるラグジュアリーライフスタイルコンセプトストア「アララ」と組んだギフトショップは必見。会期は10月22日まで。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=Danny Perez)