【概況】 旧暦の冬は、十、十一、十二月の三カ月だが、新暦16年の1、2、3月に当てはめると、1月は十一月下旬から十二月の中旬までの時期になり、まだ真冬。年明けから全国的に冬物のセール期だが、防寒アウターの実需は2月上旬まで続くと見る。旧正月は立春の4日後の2月8日。ここから春が始まるが、春めいた天候になるのは旧暦2月の始まる3月上旬以降になりそうだ。
監修=南太平洋協会理事長松村賢治さん
1月1日(十一月二十二日)~31日(十二月二十二日)
新暦の元日は旧暦では冬の盛りの時期に当たる十一月下旬。21日の大寒を含め、実需を含め防寒衣料の出番が続く。
2月1日(十二月二十三日)~29日(一月二十二日)
冬と春が交錯する月。立春は4日で旧正月は8日。春物の先物買いが起こるのは、旧正月の2月8日以降になると読む。
3月1日(一月二十三日)~31日(二月二十三日)
この月の中旬まで三寒四温。下旬からは春めいた気候に。春物の購買動機が実需に変わるのもこの頃からか。
*旧暦について
旧暦は明治時代まで日本で使われていた暦で、新暦を使うようになった現代でも旧暦と新暦を照合すると、その年の平均的な気温など季節推移がある程度把握することができます。
繊研新聞では毎年、新年特別号紙面で「旧暦による天候予測」を掲載しており、平均すると旧暦による年毎の天候予測がおよそ7割程度の確率で実際の天候推移と合致するため、旧暦の科学的根拠に関する諸説については中立の立場を取り、新暦の四半期ごとに旧暦と照合した天候予測を掲載しています。