国内キャリアとラグジュアリーの間、いわゆるドメスティックコンテンポラリー(ドメコン)ゾーンを狙ったブランド開発が目立つ。ドメコンは、中小のデザイナーブランドが大半だったが、大手企業も着目、参入し始めた。商業施設や百貨店も新たなフロアMDを模索しており、市場が〝大人化〟に進むなかで、注目が集まっている。
ドメコンが盛り上がりを見せる背景には、市場の〝穴〟になっているという認識の広がりがある。
先駆者的存在であるバロックジャパンリミテッドが「エンフォルド」を立ち上げたのは、12年春。「ファッション好きがみんな海外のコンテンポラリーブランドに流れてしまっている。今の市場にないものを考えたとき、海外ブランドの強みを取り入れながら、弱みを解消した国内ブランドがあれば、存在価値が生まれると考えた」と、植田みずきカンパニークリエーティブディレクター。
今春スタートしたユナイテッドアローズの「アストラット」の位置づけも、「大人が満足して買えるクオリティーと価格のバランスをとり、インポートと同じ立ち位置で見てもらえるブランド」(田中和安執行役員)。実際、インポート商品が約半分を占めるユナイテッドアローズ原宿店、六本木店で好調な売れ行きとなっている。
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