伊テキスタイル企業のチェルッティは、異業種と協業し、消費者への発信を強化する。第1弾として、日本で17のゴルフ場を運営する太平洋クラブとの協業を発表した。日本を皮切りに、消費者向けのプロモーションを各市場で行う。
認知度向上を目指すチェルッティと、ブランディングを進める太平洋クラブのニーズが合致し、協業でオリジナルのハウスチェックを制作した。「マリガン・チェック」と命名し、スコットランドのタータン協会に登録、商標も取得している。マリガンはゴルフ用語で打ち直しを許すルール。
事業再生を経た太平洋クラブが新体制の下、再び前進しようという思いが込められている。デザインは、同クラブのコーポレートカラーであるディープグリーンを基調に、オーソドックスで品良く仕上げた。
チェルッティが生地を生産し、日本の縫製工場で製品に仕立て、太平洋クラブがコース内に所有するセレクトショップ「セレクト・ザ・クラブ」で5月末から販売する。アイテムはジャケット、帽子、バッグ、ネクタイなど。
セレクト・ザ・クラブは3月に本格オープンした。オリジナルや一般のプロショップでは入手困難なインポートブランドなど20以上のブランドを厳選し、ゴルフからファッションアイテムまで幅広く取り揃える。現在、太平洋クラブの御殿場コースに1号店、御殿場ウエストコースに2号店がある。利用は太平洋クラブの会員に限定されるが、年間4万人の来客が見込めるという。