評価を見える化 シンクスマイル「フープ」
ゲーム感覚で楽しく人を評価しよう──。サイト運営、システム開発の シンクスマイル(東京)は、社内の人事評価を〝見える化〟するSNS(交流サイト)、「フープ」を開発し、導入企業を増やしている。フープの前身であるフルカスタマイズ型サービス「シーモス」は、アーバンリサーチが導入している。
フープは、SNS上でスタッフが互いを評価し合うサービス。笑顔で元気に働く人には「スマイル」、コミュニケーション能力が高い人には「コミュニケーション」など、評価を端的に表した複数の「バッジ」があり、評価する人はコメントを添えて本人にバッジを送る。本人のトップページには、バッジをもとにしたレーダーチャートが掲示され、一目で得意不得意が分かると共に、「熱血リーダー」「チームワーカー」など、キャラクターが割り出される。
従来の人事評価に透明性が欠けることや、店舗の末端のスタッフまで目が行き届かないことに着目し、サービスを開発した。互いにバッジを送り合うことで、コミュニケーションが活発になり、バッジを自社のキャリアマップと連動させることで、モチベーションが持続、適材適所の人員配置も可能になる。ファッション企業では、アルバイトの販売員にまで導入しているところもある。フープは、1人当たり月額980円。
同社の設立は07年。美容院などのお試しサイト「トライフィールコレクション」のヒットで成長し、フープのほか、集客アプリ「ジリリ」を開発している。昨年、シンガポールに会社を設立し、シーモスのサービスは24カ国で特許申請中だ。