ビンテージスーツや、それに着想したクラシックなスーツを楽しむファッション好きが増えている。ハマるきっかけは、往年の名作映画への憧れや、現代のスーツとは一味違った個性など様々。SNSでの着こなしの発信やイベントの開催など、コミュニティー活動も盛んだ。愛好家、テーラー、ブランドに話を聞き、クラシックスーツ熱の高まりを追った。
昭和スタイルの理髪店 愛好家の阿部高大さん
文化と一緒にもっと広めたい
小田急線代々木上原駅から徒歩約5分の場所にある「富士東洋理髪店」は、クラシックスーツ好きが集う場として知られている。理容師の阿部高大さんは、91年生まれ。幼少期から昭和以前の文化に興味を持ち、現在はスーツを軸としたクラシック文化の発信活動を行っている。