「ここのがっこうエキシビション2026」 等身大の服を作る意識高まる

2026/04/17 15:00 更新会員限定NEW!


 ファッションスクールのここのがっこうは4月11~13日に、25年度の受講生の修了展「ここのがっこうエキシビション2026」を山梨県富士吉田市内で開いた。6回目を迎えたなかで、自らショーを企画する主体性も出てきた。会期中には授業の一環としてワークショップを実施、クリエイティビティーを育むコミュニケーションの場として深みが増した。

(須田渉美)

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 富士吉田市街地に存在する7カ所の施設や古民家を会場に、アドバンスドコース、マテリアル&マターコースの合計27人が単独で展示し、プライマリーコースは合同展示した。自分の内面に向き合い、「手を動かすこと」をファッション表現の軸として、日常に根差し、等身大の服を作る姿勢が強く出た。受講仲間が協力して4人がショーに挑戦した。

日常をリアルに伝えたい

 大きな倉庫で単独のショーを行った浜田空さんは、ドイツ語で背中や後ろ姿を指す「リュッケンフィグール」をテーマに、シルエットがゆがんだ12体を見せた。モデルはうつむき加減で歩き、イレギュラーな位置のポケットに手を突っ込み、フロントのゆがみを誇張させる。「21世紀に生まれて世界の危うさや閉塞感を感じて生きてきた。過去に後ろ髪を引かれる気持ちもありながら、前に未来に進んでいく人間像を表現した」

浜田空さん

 福源寺の本堂では、寺の協力を得て3人が合同ショーを行った。中尾詩夏さんは、パキスタン人の夫との生活を通じ、身の回りにある道具を転用して問題解決する「ジュガール」文化に着目。身近にある服を材料にして「誠実な適当さ」を持って再構築した。ジャケットは中わたを忍ばせてキルティングし、保温性を高めた。

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