国内の皮革卸やタンナーが提案する27年春夏向けのレザーは、上質さを実感できる風合いが着眼点となった。遠目にみるとベーシックだが、触った時の質感やふくよかさをブラッシュアップしている。燃料と原材料の高騰、ナフサ不足が懸念されるなか、加工を重ねる意匠革の提案は控えめになった。
(須田渉美)
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湿り気のある感触
バッグ用途を中心にシュリンクレザーの開発が進んだ。さらりとした風合いよりも、ひんやりと湿り気のある感触で高級感を強調する傾向がみられた。
川善商店は、オーソドックスな革のエクスクルーシブラインを立ち上げた。ベースは銀面の厚い北米産の成牛の革。欧州製の顔料を使い、自社工場での塗装工程を改善しながら、シュリンクレザーをしっとりと仕上げ、欧州ブランド同様の色味でラインナップした。軽やかで深いブルー、品のあるイエローなど、1デシ(10センチ四方)当たりの価格は80円台半ば~90円。半裁の端まできれいにシボが出ており、「歩留まりが良いのでサステイナブルな物作りに」つながる。シュリンク風の型押しレザーも、ロール機で送りの跡が出ないように仕上げた。約60円。
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