19年9月にレディスブランド事業を始めたCREATE(東京)は、2年後の21年秋に自社の全株式を韓国のビデオコマース企業、メディキタスに売却、グループ入りした。メディキタスのアパレル子会社、メディケアラボが運営する「ヌグ」の日本事業も担うことになり、自社ブランド「ポシェ」と合わせ22年度50億円の売り上げを目指す。鳴澤大地CEO(最高経営責任者)は、「この2年は怖いぐらいに事業は順調に拡大した」というが、もう一段の成長にはサプライチェーンに優れる同グループに参加した方が早いと判断した。今後は自社ブランド運営から、様々なインフルエンサーブランドが乗っかるプラットフォーム運営にかじを切る。
(永松浩介)
インフルエンサー厳選
大学生時代に起業した鳴澤さんは、ファイナンシャルプランナーの仕事の傍らで雑貨などの通販事業も手掛けていた。アパレルは新規事業の一つ。「何を売りたいではなく、供給が足りていない市場を探して選んだ」。アパレルは供給過剰だが、ラグジュアリー市場と低価格市場の中間は常にブランドが入れ替わり、勝機はあると踏んだ。