国産ジーンズ発祥の地である瀬戸内からデニム情報を発信するWEBメディア「エブリー・デニム(EVERY DENIM)」(島田舜介代表)は、デニムに特化したクラウドファンディング型ECサイトを開発し、16年冬にサービスを開始する。
工場から消費者へ直接、商品提案をすることで、工場主導の新しいものづくりの形態を生み出す同サービスを始めるため、クラウドファンディングサイト「マクアケ(Makuake)」を利用し資金調達する。「瀬戸内の工場から世界を代表するジーンズブランドをつくるためのプロジェクト」として支援を募るもの。
マクアケでの先行プロジェクトでは、国内外の有名ブランドから加工の依頼を受けるデニム加工場、美東有限会社(倉敷市)と提携し、2年間かけて開発した世界初の「黒ベンガラ染めジーンズ」を販売する。粒子が大きく繊維に固着しにくいベンガラを世界で初めてジーンズの加工に取り入れ製品化したという。
ベンガラは、歴史的建造物の瓦などに使用されてきた顔料。ベンガラで塗られた家屋が立ち並ぶ岡山県高梁市の吹屋ふるさと村は、文化庁から国の重要伝統的建造物群保存地区の認定を受けている。
本プロジェクト期間中の10月3日と9日には、岡山2会場にて「黒ベンガラ染めジーンズ」の試着会も開催する。