電通がタイムアウト東京と共同で中国版を創刊

2015/04/22 14:45 更新


 電通は、タイムアウト東京(東京都渋谷区)と共同で、同社が発行するフリーマガジン「タイムアウト東京マガジン」の中国語版を6月に創刊する。

 タイムアウト東京は、ロンドンを本拠地に世界37ヵ国85都市で展開されているシティガイド「Time Out」東京版として、英語版マガジンをはじめ、ガイドブック、ウェブサイト、アプリなどを運営している。12年のロンドンオリンピック・パラリンピックでは公式トラベルガイドとして採用されるなど、68年の創刊以来グローバルにブランド力のあるシティガイドとして知られている。

 今回、電通とタイムアウト東京が共同で発行する中国語版は、14年以降の訪日中国人の激増を背景に、訪日中国人向けに特化したメディアとして年2回発行。配布場所は、空港や観光案内所、地下鉄主要駅、ショップ、カフェ、レストラン、ホテルに加え、訪日前の現地空港なども想定しており、10万部の発行(繁体字5万部、簡体字5万部)を予定している。マガジンの体裁はA4変形(84ページ)。

 創刊号は、シティガイドとしての役割に加え、東京での購買を喚起する「Tokyo Shopping Guide」としての役割を担えるメディアを目指すという。週末に買い物目的で中国から東京に訪れる個人旅行客のニーズに合わせ、旬な商品情報・東京情報を先取りし、一冊で買うべきもの、行くべき場所をガイドできるものになる。

 中国で発行している『タイムアウト上海』『タイムアウト北京』『タイムアウト香港』で築いたマガジンへの期待やブランド力を有効に活用し、相乗効果を生み出すことで、訪日中国人向けに特化したソリューションを展開していく。今後も両社は、新しいメディアやソリューションの開発・提供を通じて、インバウンド市場の拡大に対応する。



この記事に関連する記事