大手百貨店の12月売上高 中国人客の減少幅が拡大、国内客は前年を上回る

2026/01/07 07:58 更新


 大手百貨店の12月売上高(既存店ベース、速報値)は5社中、2社が前年同月実績を上回った。中国政府が日本への渡航自粛要請を出した影響で、インバウンドが大幅減となった。国内客売り上げは前年を上回った。衣料品は気温が下がらなかったことで伸び悩んだ。

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 免税売上高は三越伊勢丹が15%減、高島屋が11%減、大丸松坂屋百貨店が17%減だった。中国人客の売上高は、高島屋が35%減、阪急阪神百貨店が約4割減で、前月に比べて減少幅が拡大した。中国人客の売り上げ構成比は「渡航自粛前の50%から36%へ低下した」(高島屋)。一方で、「中国、香港を除く免税売上高はプラスだった」(三越伊勢丹)と、中国人客のマイナス分をその他の国で補う戦略が欠かせなくなった。

 三越伊勢丹は、伊勢丹新宿本店が3%増、三越日本橋本店が6%増、銀座店3%減だった。国内客売り上げは6%増。買い上げ客数が3%減だったが、客単価が5%増えた。

 高島屋は、京都店、玉川店が8%増、横浜店が6%増、大阪店、日本橋店が3%増だった。国内客は6%増となった。

 大丸松坂屋百貨店は、大丸神戸店、札幌店、松坂屋名古屋店、静岡店などが前年を上回った。大丸梅田店は8%減で、上層フロアの改装に伴う売り場閉鎖が影響した。国内客は2%増だった。

 阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が7%減で、大型改装に伴う売り場閉鎖が影響した。阪神梅田本店は食品の改装効果などで7%増となった。国内客は前年並みだった。

 近鉄百貨店は、あべのハルカス近鉄本店が0.2%増。国内客は外商の伸びが寄与して3%増となった。



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