コロナ禍で消滅したインバウンド(訪日外国人)が復活する。政府は6月1日から1日あたりの入国者数の上限を2万人に引き上げ、10日からは観光目的の新規入国を再開し、年間3200万人(19年時)の訪日市場の扉が2年ぶりに開いた。円安でインバウンド消費への期待は高く、百貨店各社は受け入れ準備を進めて再スタートを切る。
(吉田勧、藤川友樹)
インバウンド消費がすぐに回復することはない。当面はツアー旅行に限定され、市場の大半を占めていた中国からの観光目的の入国は実質不可能な状況が続く。10日以前と比較したインバウンドの動向は「目に見えた変化はない」(三越伊勢丹、阪急うめだ本店、大丸大阪・心斎橋店、あべのハルカス近鉄本店)と共通する。
上限撤廃や中国がカギ
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