「アンダーアーマー」のドームCEO 19年は「決断力」

2019/01/30 06:30 更新


安田代表取締役CEO

「『決断力』が、19年のテーマ」。米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店、ドームの安田秀一代表取締役CEO(最高経営責任者)は、業界関係者を招いて事業プランを発表する恒例のキックオフパーティーで、こう宣言した。安田氏は、「身に着けておくべき知識や情報がスマートフォンやクラウドにある今日、世界の一流企業では時間の使い方や仕事の進め方は個人に委ねられ、人と同じであるよりも、人とは違う能力が求められている。つまり『私はこうしたい』という個々人の決断力が重要になっている」とした。

 同社は昨年、米アドビ社と戦略的パートナーシップを締結。今後、同社との取り組みを通じ、「デジタルソリューションにより、スポーツの価値の最大化とスポーツによる新しい街づくりの推進を目指す」(安田氏)。

 一方で、「AI(人工知能)がどれだけ進化しても、人々の気持ち・感情に基づく決断と行動がなければ、デジタル社会などは絵に描いた餅と同じだ」と強調した。

◆今秋、新宿に国内最大店

 ドームは今秋、東京・新宿に国内最大となる直営店「アンダーアーマーブランドハウス新宿」(仮称)を開設する。

 新宿駅東口から徒歩1分にある新宿高野ビルの1階から3階を売り場とし、総面積は約1500平方メートルとなる。店作りでは米国本社とも連携し、最新のストアデザインを採用する。

 キャッシュレス決済や無人レジの設置など、デジタルテクノロジーも導入する。「タカノフルーツパーラー」との協業も予定している。安田氏は「グローバルとローカルがマッチした、アンダーアーマーの新たな船出の第2章が始まる」とコメントした。



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