木質バイオマスチップのエコヤードギフ「エルミレイ」 SNS発信で知名度高まる

2022/09/08 06:25 更新


サテン地のブラウスは共布でスカーフが付いている

 木質バイオマスチップの製造・販売のエコヤードギフ(岐阜市)のアパレル事業部が、企画販売するレディスECブランド「エルミレイ」がファンを増やしている。SNSでの発信や積極的にメディアへ露出してきた効果が出始めている。

 エルミレイは事業多角化の一環で、今年2月に立ち上げた。発売前の昨年に開設したインスタグラムでは、コンセプトや発売予定商品の情報を定期的に投稿し、認知度の向上を図ってきた。ブランドを発売して半年程度だがフォロワーは1000人近くになった。ツイッターでの発信も徐々に増やしている。

 元大手アパレルメーカー勤務で現在フリーランスのPRプロデューサー、三島慶子さんをPR担当に起用。地元メディアを中心に積極的に露出し、最近ではスタイリストから衣装貸し出しの要望も来るようになり、テレビでアナウンサーが着用するケースも増えている。

 今年7月にはアパレル事業部の事業所がある岐阜県北方町のふるさと納税返礼品に同ブランドのカットソーが認定された。数は決して多くはないものの、既に返礼品として選ぶ人も出ている。

 22~23年秋冬からはブランドターゲットを従来の〝働くママ〟から〝働く女性〟に変更した。この間、経営者やアナウンサーなど人前に立つ仕事をしている人が購入する傾向が目立ったことから、ターゲットを思い切って変えた。

 今秋冬の新作では、リサイクルポリエステル34%・超長綿66%の大きめにアームホールを取り、ドロップショルダーで程よい抜け感を出したストライプシャツを出す。ヨークの上部パーツを二つに分け、ふんわりとしたコクーンシルエットが特徴で、襟や袖には防汚加工を施した。税込み1万5500円。

 サテン地を使ったブラウスは袖がボリュームスリーブとなっており、袖口は作業するときに邪魔にならないようにゴム仕様。共布でスカーフが付いていて、ビジネスやパーティシーンで巻くと華やかだ。1万4800円。

 ほかにも、前後ツーウェーで着用が可能なとろみのあるロングワンピースなども出す。



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