プリントや染色、刺繍など加工技術を提案する合同展「EN」が6月11~13日、東京・原宿で開催された。各社、希少な機械を改良し珍しい加工技術を可能にするほか、手作業による職人技で他にない表現が目立つ。靴下の新ブランドや帽子の新作など、製品の提案も幅広い。
トレンドはラメや箔
多くのプリント技法を持つプリント加工の丸昇(愛知県蟹江町)は、200点以上のサンプルを展示。人気のラメ、箔(はく)プリントのほか、ジェルプリントなどを見せた。シルクスクリーンの自動機にインクジェットプリントのヘッドを付けた珍しいプリンターで行うフルカラープリントは発色の良さが特徴。フルカラーのラメプリントや、脱色させる抜染プリントも可能だ。
岡山県倉敷市の備南染工は、デニム製品とカットソー製品のサンプルで得意とするダメージ加工などを訴求した。破りや汚しなどは職人による手作業だ。カラーデニムや銀箔加工は最近の流行だと話す。
製品染め、製品プリント、二次加工などを一貫で行う大垣化染(岐阜県大垣市)で目立つのは、ビンテージ加工やブリーチ加工。粉っぽく染めるピグメント染色、毛羽を抑えるバイオ加工、古着のようなアタリ感を出すボールウォッシュ加工など、得意の加工を押した。
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