24~25年秋冬は多くのブランドが核となる考え方や、原点となるアイテムに焦点を当てている。サヴォワールフェールやストリート、60年代のグラフィカルなどテーマは様々。歴史を振り返りながらブランドイメージをしっかり発信することが、これまで以上に重視されている。
(青木規子)
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デルヴォー
パリの展示会場にベルギーのアトリエを再現。受け継がれてきた職人のノウハウを核とする企業の姿勢を見せた。象徴的なのは、70年代に作られていたハンドバッグ「カプリス」の展示。マラカイトやストロー、ガラス、セラミックなど様々な素材で再現した85点を展示した。おすすめは水玉にカットアウトしたバッグ「エアレス」。メタルに革を貼っていた昔のスーツケースは、軽量化のためにドット状に穴があいていた。そのイメージをバッグに落とし込んでいる。新作はトートバッグ。
ロジェ・ヴィヴィエ
60年代の音楽に合わせて、オプティカルな世界を表現した。「当時はデザイナーのムッシュ・ヴィヴィエにとって極めて重要な時期。今こそ不朽の名作をコンテンポラリーな装いで発表する絶好のタイミング」とクリエイティブディレクターのゲラルド・フェローニ。グラフィカルな黒白の部屋では、新しいアイコンバッグ「ヴィヴショック」やシューズをモダンに表現。黒×白のツートンなどが揃った。日常に向けたデザインも充実。新作は小さなクロワッサンバッグ。ベルベットのバレリーナも目を引く。ヘッドピースやジレなどアクセサリーの種類はさらに増えた。
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