《ファッションリユースの現在地⑨》複雑化する商売 利益生み出す懸命な工夫

2024/06/18 07:59 更新有料会員限定


商品は全てささげ(撮影、採寸、原稿作成)を済ませ、まずECに上げる(ティンパンアレイの国立の倉庫)

 「単に仕入れたから売れてもうかる時代ではもうない」――トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長はこう話す。市場成長に伴いプレーヤーは増え、プロだけでなく個人さえもライバル。日々の仕入れ・販売状況に加え、相場や為替など変数の多い複雑な環境で、各社はトップラインだけではなく、収益面にも目を光らせる。

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24年2月期決算で過去最高益を出した「ラグタグ」を運営するティンパンアレイ(東京)。平野大輔社長は、「見るデータ量がどんどん増えている。本当に大変」と苦笑いする。売り上げの原資である買い取り在庫を抑制しないよう社内に号令をかけるが、一方で、商品やカテゴリーごとの仕入れと在庫、粗利に目を配る。

気が遠くなる作業

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