サルヴァトーレフェラガモ サステイナブルなサンダル

2018/07/02 11:00 更新


 伊サルヴァトーレフェラガモは、ブランドのアイコンシューズ「レインボーサンダル」をサステイナブル(持続可能な)素材で仕立てた「レインボーフューチャー」を発売した。

 レインボーサンダルは、1938年に女優のジュディ・ガーランドのためにスエードで作られたもので、丸みを帯びた七色のソールが特徴。

 それを、新作では基準をクリアしたオーガニックコットンのかぎ針編みで表現した。ソールの土台はウッドのプラットフォーム、ストラップは二酸化炭素を排出せず水も消費しないレイヤーテック技術を駆使したレザーで作った。

 そのほかの素材にも気を配る。水性の接着剤、メッキを施さないブラス、100%リサイクル素材の縫い糸。パッケージには、100%生分解性のコットンバッグと100%リサイクル可能なFSC(森林管理協議会)認証紙を使ったシューボックスが使われる。40万円。日本では銀座本店のみで販売する。

 フェラガモは長年、社会的責任を担う戦略を採用してきた。その一環として、環境面に配慮した新作が出来上がった。新作は制作過程における二酸化炭素排出量を計算し、森林再生プログラムと照らし合わせてその排出量を相殺して、カーボンニュートラルなシューズにすることでISO14067認証の取得を目指す。これを達成するために、同社はアグロフォレストリープロジェクトを専門にするフィレンツェの企業ツリーダムのサポートを受ける方針だ。ツリーダムを通じてフェラガモは今回、シチリア島のカターニア郊外の田園地帯に、100本のオレンジの木を植樹した。

 レインボーフューチャーは、リミテッドエディションの証明書も付く。リミテッドエディションは、フィレンツェのスピーニ・フェローニ宮殿のサルヴァトーレ・フェラガモ・ミュージアムに保存されているアーカイブの中から復刻したもの。手作業で作られ、1930年代の画家ルチオ・ヴェンナがデザインしたロゴがインソールに描かれる。

サステイナブル素材で仕立てた「レインボーフューチャー」


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