循環型社会の実現を目指すフードリボン(沖縄県大宜味村)は、パイナップルの葉やバナナの茎など農作物の副産物から高品質な天然繊維を効率よく取り出す特許技術を開発した。5月から沖縄県東村でバナナ収穫後に残された茎から繊維の取り出しを開始、初回確保量1トンの繊維を取り出す。パイナップルの葉からの繊維抽出は、沖縄美ら島ファームなどの生産者やJA沖縄の協力で北部地域の農家からパイナップルの葉を調達し、繊維を生産する計画だ。果実の収穫期を待って6月から始め、現在約30トンの葉の確保を予定している。
(大竹清臣)
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新たな産業築く
パイナップルの葉やバナナの茎は、果実の2倍以上の量があると推計されるが、これまで果実の収穫後には9割以上が捨てられていた。その葉や茎から衣料向けに高品質な繊維が抽出できたことで、繊維素材をアパレル企業に販売が可能になった。
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