フォーエバー21が“大人向け”店舗

2015/04/02 05:41 更新


 「フォーエバー21」は2日、ルクアイーレの6階に初めて大人向け編集の店舗をオープンした。全国で17店目、大阪では13年の大阪道頓堀店に続く2店目。

 新店は既存の大阪店の手応えをもとに、百貨店とハイエンドなセレクトショップが同居する施設の特徴に合わせた新MDで、「今後の地方都市出店強化に向けた新たな挑戦」(ドン・チャンCEO=最高経営責任者)と位置付ける。フォーエバー21の中で日本一の売上高も狙う。

 店舗面積は約1220平方㍍。施設に合わせて30、40代の女性が楽しめる品揃えを強めた。大人向けの店作りは初めてで、ベーシックでシンプルなデザイン、色使いの商品を多めにし、VMDでも訴求している。デニムアイテムを充実し、ヤングから30、40代までに対応できるようにした。価格帯は大人に対応することで、5000、6000円台を増やした。

 今の女性は着用シーンによって高いものや安いものをうまく使い分けするととらえ、大人もレジャーや旅行シーンなどで同店の商品を取り入れられる点をアピールする。

 事前に先着300人に2100円分のギフトカードを配ったり、雑誌『JJ』編集長がトレンドを話すオープニングイベント、オープン限定クラッチバッグを用意するなどの仕掛けも行った。

 大阪の道頓堀店は、10、20代だけでなく、30、40代やファミリー、海外観光客の来店が目立ち、今年開始したSNS(交流サイト)の反応も高い。日本市場はトレンドに敏感な客が多く、幅広いターゲットが狙えるととらえる。「高級感があってプレミアムなショッピング体験を提供する」ルクアイーレが大阪での2店目にふさわしいととらえ、新MDで挑戦した。

 大阪を、これから地方都市に出店する要にも位置付ける。24日にコクーン新都心、25日にはイオンモール沖縄ライカムに出店するのに続き、まだ同店がない地方都市への出店に注力する。

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