フルカイテンは19年4月、苦難の末に在庫管理システム「フルカイテン・バージョン2」をローンチした。ユーザーからは、「システムを入れて5カ月でキャッシュフローが2倍になった」「売上高が昨年対比25%アップした」「過去最高益を出した」「在庫高が大幅に削減できた」など、続々と高評価を得た。同システムを事業化したきっかけは社長の瀬川直寛の「在庫で悩む社長たちの役に立ち、笑顔にしたい」との強い思い。それは、バージョン2の開発で一定の成果が出たといえる。しかし、瀬川は「目指すレベルには達していない」と、満足することはなかった。大手企業の大規模データに対するシステムの重さという課題が残っていた。バージョン2の公表と同時に、高速情報処理基盤の確立を必要とする「フルカイテン・バージョン3」の開発に着手した。
【関連記事】【軌跡】在庫を利益に変えるフルカイテン㊥「顧客を笑顔に」初心貫く
励ましから得た確信
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!